2023年は、日比谷の街にとって、さまざまな記念日が重なるアニバーサリーイヤーです。3月29日には「東京ミッドタウン日比谷」が開業5周年を迎え、3月16日には「東宝日比谷プロムナードビル」がオープン。「日比谷公園」は6月1日に開園120周年を、園内にある「日比谷野音(やおん)」こと「日比谷野外大音楽堂」も100周年を迎えます。「帝国ホテル」では、フランク・ロイド・ライト設計の2代目本館、通称「ライト館」が開業100周年。大きな節目の数々に、日比谷の街は祝祭ムードに染まっています。
明治維新以降、日比谷は日本の近代化をリードする進取の精神に満ちたエリアでした。1890年(明治23年)には、日本の迎賓館の役割を担い「帝国ホテル」が完成。1934年(昭和9年)には「東京宝塚劇場」や「日比谷映画劇場」が誕生し“映画・演劇の街 日比谷”の幕が開かれました。戦後には「みゆき座」「日比谷スカラ座」といった映画館がオープン。1963年(昭和38年)には、当代最高の劇場空間と評された「日生劇場」が完成し、日比谷は日本のエンターテインメントの中心地として大きく発展を遂げていきます。そして、大人たちが集う商業エリアとしての魅力も加わっていきます。日比谷映画劇場があった場所には「日比谷シャンテ」が、2018年(平成30年)には「東京ミッドタウン日比谷」が誕生。街にはワーカーも増え、新しい人の流れが生まれました。この春、東宝日比谷プロムナードビルも開業するなど、心地良い変化は続いています。日比谷はこれからも時を重ね、さまざまな物語を紡いでいきます。
May J.[メイジェイ](シンガー)
日本、イラン、トルコ、ロシア、スペイン、イギリスのバックグラウンドを持ち、幼児期よりダンス、ピアノ、オペラを学び、作詞、作曲、ピアノの弾き語りをこなす。2006年、メジャーデビュー。2014年公開のディズニー映画『アナと雪の女王』日本版主題歌「レット・イット・ゴー 〜ありのままで〜」(エンドソング)を担当。同年、第65回NHK紅白歌合戦に初出場。2008年より、NHK WORLDの海外向け音楽番組「J-MELO」メインMC。2022年、ミュージカル『ボディガード』にて初主演。2023年、デジタルシングル「Perch / Light the Way」をリリース。
菊池亮太(ピアノ)
4歳からピアノを始める。国立音楽大学附属中学、高等学校卒業。日本大学芸術学部音楽学科および同大学院修了。大学在学時より数々の国際コンクールやオーディションにて受賞、アーティストのサポートも務める。近年はテレビ・映画音楽・アニメ音楽・ゲーム音楽、東京オリンピックCMなどの楽曲制作も手がける。自身の演奏動画を投稿するYouTubeの視聴回数は2億回以上、チャンネル登録者数は55万人超。自身のバンド「アノアタリ」ではキーボード・作曲を担当。